この週末、というかゴールデンウィークの前半に有楽町東京国際フォーラム全館をあげて開催された「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン ベートーヴェンと仲間たち( http://www.t-i-forum.co.jp/lfj/ )」。
数あるプログラムの中で僕がチョイスしたのは古典四重奏団。
(無論、他にも諏訪内、庄司など、興味津々なものはいっぱいありましたが、何せ知ったのが遅く前売り完売なものが多い中、この公演だけ何とか入手)
なにせこの古典四重奏団、譜面台を立てずに、つまり暗譜で演奏するというのを知って以来ずっと気になっていて、今回大変ラッキーなことに生で聴くチャンスが得られた、というわけでして。

で、感想なんですが、もう、大興奮!
残響がほとんどない会場内に、それぞれの楽器本体の響きが直に伝わってくる生々しさにまず感動。
そして、4人の織り成す音が目まぐるしく位置関係を変化させながら、アグレッシブにその場面々々を紡いでいく、その過程がたまらなくカッコ良くて。

特に唯一の男性メンバーが演奏するチェロの、この曲における八面六臂の活躍ぶりには心底感激しました。
厳しい表情で、時にベースとしての役割りを、また時に第一バイオリンが奏でる主旋律の1オクターブ、ある場面では2オクターブ下に付いてユニゾンを敢行したり...。

僕はジャズから前衛ジャズ→現代音楽→古典、という具合にクラシックを好きになっていったのですが、後期のベートーヴェンはジャズが面白い耳にも大変刺激的、もしかしたらもっとも刺激的なジャズのサウンドのひとつはここにあるのかも、とも思ってしまうくらいに、大満足のコンサートでした。

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