スルガ台画廊にて。(3/28〜4/2)

DMのポストカードを拝見した限りでは何の変哲もない風景画かな、と思いつつも、こちらの画廊での企画「レスポワール展(画廊が期待する若手作家をピックアップして1週間ずつ展示)」ではホントに素敵な作品を描かれる方々が紹介されているので、この日も期待しつつ。

・・・やはり、実際に作品を目の前にすると印象がぜんぜん違います。

荒木さんの作品は日本画。
入口正面の壁に大きな海辺の絵。その広さ、作品自体の広さだけではなく描かれている風景への印象としての「広さ」に感嘆。
さらに、入口側の壁にある比較的小さな作品は、空をバックにした木のシルエットで、こちらもきれいで。
他の作品も細かいところまで丁寧に描かれていつつ、それだけではなく絵の表面に独特の凹凸が見受けられていて(なんとなく石居麻耶さんの作品にも通ずるような・・・画材は違いますが)、その感覚が何とも、良い。

荒木さんは大学では過去の日本画の復元などを学ばれていたそうで、劣化して色彩が鈍くなっているものを分析して元はこんな色だった、という具合に再現するそうなのですが(過去の仕事のファイルを拝見したのですが、目からウロコが落ちるような素晴らしい仕事)、そもそも、絵を描くうちに「描く」ことそのものへの興味がつのり、それを突き詰めるべくこちらの方面に進まれたそうで(表現が上手くないかもしれないのですが・・・)。
ちょっと考えたこともなかったことだったので、大変新鮮でした。

ケーキまでご馳走になってしまいました(凄まじく食すのに苦労を強いられる代物でしたが味は絶品)、感謝と恐縮と...。

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