東邦アート、森田画廊にて。(3/30〜4/9)
http://www.tohoart.com/
http://kgs-tokyo.jp/morita/2005/050330.htm

佐藤美術館での第13回奨学生美術展と、前年度の芸大修了展とで拝見して強く印象に残った川瀬さんの絵。
以来ずっと気に留めておいた方なのですが、今回、個展で川瀬さんの絵を拝見することができました。しかも2画廊共催。

まず、東邦アートから観たのですが、大作が展示されています。
これが筆舌に尽くし難いほどの凄み。
東京タワーを描いたもの。東京タワーを見上げた時のあの圧倒される感じそのままに、さらに幻想的な要素も入り込んでいるようで。
夜の岸辺、漁船が居並ぶ港に射す月明かり。月を描いた作品でありながら画面に月は登場せず、かわりに水面にゆらりと映る船の影。漁船1艘1艘の迫力もさることながら、手前の破れたフェンスのリアルさも強烈。
カフェの一場面を描いたような作品も、不思議なロマンティックな感じがあって印象的。
とにかくこちらの会場では圧倒されっぱなしでした。それはもう怖いくらいに。。。

しばらく時間をおいた後、森田画廊へ。
こちらは小さなスペースに、東邦アートでの大作にくらべると落ち着いた大きさの作品が並んでます。
佐藤美術館で拝見した蓮の絵も。

川瀬さんともお目にかかれて、いろいろとお話も伺えました。
川瀬さんの作品の特徴で、10センチ四方くらいでしょうか、画面全体に方眼が敷き詰められているようになっているのですが、これは紙の裏にその大きさの銀箔を、それぞれの縁が重なるように貼っているそうで、さらにそれにキズを入れてそこに墨を染み込ませ、表面に独特の風合いを出しているそうです。
画材は岩絵の具。川瀬さんの作品では、岩絵の具の「儚さ」みたいなものが伝わってくるような感じがします。

もっとたくさんの方々に触れてほしいですし、これからの川瀬さんがどんな作品を描かれるか、楽しみです。

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