小川美術館にて。(2/21〜3/12)
http://www.yayoigallery.com/current-exhibit/current-exhibit.html

先月、福原画廊でのコレクション展でチェックした有元利夫。
今回あらためて、主に油彩の作品をまとめて観る機会を得られました。
(この展覧会の情報は「artshore 芸術海岸」の記事で知りました。感謝!http://artshore.exblog.jp/2077475/

・・・いつ、の景色かわからないけど、むかし。
・・・きっと、行ったことがないどこか。

時間とか場所とか、なんだか漠然としていて具体的に特定できないんですが、なんとなく「むかし」の「どこか」の絵、とうイメージ。わからないんだけど、わかるような・・・。
そんな絵の中に、女性が描かれているのですが(多くはひとりだけ、中には数人描かれている作品も)、その表情は、まずはほとんど無表情に見えます・・・でも、その無表情の中に見え隠れするわずかな口元の笑みだったり、何かを思うような眼差しだったり・・・。

雄弁な作品では決してないですが、無口でありながらもたくさんのことを言葉ではない「何か」でゆっくり伝えてくるような、そんな感じで、比較的大きな作品でも、遠目でよりも間近で観る方が、僕にはよりいろんなことが伝わるような気がしました。

・・・午前中だったにもかかわらず現実の時間の感覚から離れてしまうような感じで、思いのほかたくさんの時間をかけて拝見しました。

こちらの美術館は初めて。
今回の企画では一切のキャプションが配置されず、作品のタイトルも分からない展示でしたが、むしろなかったおかげで作品から伝わるものをダイレクトで感じることができて、大変心地よい時間が過ごせました。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索