アート・スコープ2004(3/9)
2005年3月9日 アート原美術館にて。
http://www.haramuseum.or.jp/
なんだかんだで後回しにしていて気がついたら今週末までの開催、今日の「毎週水曜日は夜8時まで営業」を逃したら観に行けそうもない・・・ということもあって、仕事が終わってから品川へ。
夜の原美術館。
暗い小道を通って敷地内へ入ると、館内の明かりが窓やドアからほのかにふわっと広がっていて、あらためて高級住宅街なのだなぁ、という思いに。
今回の企画「アート・スコープ2004」は、日本から荘司美智子がベルリンへ派遣され、ドイツからヨハネス・ヴォンザイファーが東京へ招聘され、それぞれ3ヶ月滞在して活動することで文化交流をはかるプログラムの成果をふまえての企画、とのこと。
まぁ、分かるような分からないような・・・
まず、ドイツ→東京のヨハネス・ヴォンザイファーの作品から。
写真、アクリル絵画、模型のビルなどを壊すインスタレーションなど。
アクリルの絵画がポップアートっぽくて、わかりやすくていいな、と思った以外はなんとも・・・。
あんた、東京に何しにきたの、と。
ひとつひとつの作品同士の関連性がまったく掴めず、まあそれが東京らしいといえばそうなのかもしれないが、それにしても、ビルを壊すインスタレーションなんて発想自体が稚拙に思えるし。
続いて荘司美智子の作品。
まず、2階に上がってすぐの小部屋に展示されていた2枚のカラー作。
隣の部屋に、シリコン製のキューブや球のなかに製作された町並み、段ボールの立体製作物。
そして、通路とその先の広い部屋の壁にモノクロ写真と、段ボール箱を積んだもの。
ヴォンザイファーのに比べると、作品同士の関係性は掴みやすい気がしましたが・・・。
・・・分からなかったのが、写真。
大きいカラー写真は、片方だけ開いた観音開きのドアの入口の写真で、1枚は男がその建物に入っていくところ、もう1枚は出ていくところ。
他のモノクロの作品はカラーの作品とまったく同じ構図、片方だけ開いたドアの写真で、そういう風景がたくさん。また、しまっている方のドアは自然光をそのまま反射したかのように、なぜか影の部分が排除されてほぼ真っ白な感じに(しっかり見るとうっすらドアの装飾やガラス、落書きが見えてきます)。
何となく思ったのは、ひとつひとつ違うモノクロのドア(一組だけはまったく同じ写真があったのは分かりましたが)にもカラー写真のように人が出入りしている、というのを連想させたかったのかな、と。
もしそうだとしたら、それはちょっと安易なコンセプトのような気がする。
モノクロの写真自体は味わいがあって、だからこそ「なんだろう・・・」という疑問、興味が浮かんだのですが、作家のメッセージがもっと深くにあったとすれば、そこまでたどり着けませんでした。
それぞれ日本からベルリンへ、ドイツから東京へと派遣され、その過程のなかで製作された作品ということだったけれど、それぞれの作家がなぜセレクトされたのか(例えば過去の作品に派遣先と深いかかわりがあるものがある、とか)を知るとまた分かるものがあるのかもしれないが・・・正直、そんなものあったのか?と疑いたくなる。
派遣先で、どれだけたくさんのものを観たの?
派遣先で、どれだけたくさんの人と出会い、話したの?
結局、会場入口すぐのコレクションの展示がいちばんよかったです。。。
《感想リンク》
http://yokoiwst.exblog.jp/946605
http://blog.goo.ne.jp/harold1234/e/01e3617d7778d4d00a30f4bb4a6ff4ad
http://kelvintash.exblog.jp/889585
http://s-tamako.cocolog-nifty.com/mamart/2005/02/2004.html
http://blog.goo.ne.jp/feltmountain/e/e369eb82bdd425a4bb1b53c8a74b8497
http://blog.goo.ne.jp/pizz/e/de93e5c77ffcbe7be43a0f60a2a0ad6a
http://www.haramuseum.or.jp/
なんだかんだで後回しにしていて気がついたら今週末までの開催、今日の「毎週水曜日は夜8時まで営業」を逃したら観に行けそうもない・・・ということもあって、仕事が終わってから品川へ。
夜の原美術館。
暗い小道を通って敷地内へ入ると、館内の明かりが窓やドアからほのかにふわっと広がっていて、あらためて高級住宅街なのだなぁ、という思いに。
今回の企画「アート・スコープ2004」は、日本から荘司美智子がベルリンへ派遣され、ドイツからヨハネス・ヴォンザイファーが東京へ招聘され、それぞれ3ヶ月滞在して活動することで文化交流をはかるプログラムの成果をふまえての企画、とのこと。
まぁ、分かるような分からないような・・・
まず、ドイツ→東京のヨハネス・ヴォンザイファーの作品から。
写真、アクリル絵画、模型のビルなどを壊すインスタレーションなど。
アクリルの絵画がポップアートっぽくて、わかりやすくていいな、と思った以外はなんとも・・・。
あんた、東京に何しにきたの、と。
ひとつひとつの作品同士の関連性がまったく掴めず、まあそれが東京らしいといえばそうなのかもしれないが、それにしても、ビルを壊すインスタレーションなんて発想自体が稚拙に思えるし。
続いて荘司美智子の作品。
まず、2階に上がってすぐの小部屋に展示されていた2枚のカラー作。
隣の部屋に、シリコン製のキューブや球のなかに製作された町並み、段ボールの立体製作物。
そして、通路とその先の広い部屋の壁にモノクロ写真と、段ボール箱を積んだもの。
ヴォンザイファーのに比べると、作品同士の関係性は掴みやすい気がしましたが・・・。
・・・分からなかったのが、写真。
大きいカラー写真は、片方だけ開いた観音開きのドアの入口の写真で、1枚は男がその建物に入っていくところ、もう1枚は出ていくところ。
他のモノクロの作品はカラーの作品とまったく同じ構図、片方だけ開いたドアの写真で、そういう風景がたくさん。また、しまっている方のドアは自然光をそのまま反射したかのように、なぜか影の部分が排除されてほぼ真っ白な感じに(しっかり見るとうっすらドアの装飾やガラス、落書きが見えてきます)。
何となく思ったのは、ひとつひとつ違うモノクロのドア(一組だけはまったく同じ写真があったのは分かりましたが)にもカラー写真のように人が出入りしている、というのを連想させたかったのかな、と。
もしそうだとしたら、それはちょっと安易なコンセプトのような気がする。
モノクロの写真自体は味わいがあって、だからこそ「なんだろう・・・」という疑問、興味が浮かんだのですが、作家のメッセージがもっと深くにあったとすれば、そこまでたどり着けませんでした。
それぞれ日本からベルリンへ、ドイツから東京へと派遣され、その過程のなかで製作された作品ということだったけれど、それぞれの作家がなぜセレクトされたのか(例えば過去の作品に派遣先と深いかかわりがあるものがある、とか)を知るとまた分かるものがあるのかもしれないが・・・正直、そんなものあったのか?と疑いたくなる。
派遣先で、どれだけたくさんのものを観たの?
派遣先で、どれだけたくさんの人と出会い、話したの?
結局、会場入口すぐのコレクションの展示がいちばんよかったです。。。
《感想リンク》
http://yokoiwst.exblog.jp/946605
http://blog.goo.ne.jp/harold1234/e/01e3617d7778d4d00a30f4bb4a6ff4ad
http://kelvintash.exblog.jp/889585
http://s-tamako.cocolog-nifty.com/mamart/2005/02/2004.html
http://blog.goo.ne.jp/feltmountain/e/e369eb82bdd425a4bb1b53c8a74b8497
http://blog.goo.ne.jp/pizz/e/de93e5c77ffcbe7be43a0f60a2a0ad6a
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