・ウドムサック・クリサナミス展(2/10〜3/11)
GALLERY SIDE 2にて。
http://www.galleryside2.net/

赤坂ツインタワーの裏手にあるギャラリー、このあたりにあることは知ってたのですがお邪魔するのは初めて。
瀟洒なマンション風のビルの1階、通りに面したところがガラス張りになっています。
今回の展示はバンコク生まれのアーティスト、ウドムサック・クリサナミスの近作が数点。
現在はニューヨークで活動中のようですが、拝見したのは黒地に、細長いものと長方形のさまざまな紙が貼られている作品。
これが実にアジアテイストたっぷりの味わいで、縦横に並行に巡らされた紙の線はすぐ手前の「柵」のようで、その向こうに空気の中に蒸気が入ってるのが分かるようなアジアの都市の熱帯夜のような風景が見える感じで。長方形の紙はビルに見えるのです。印刷されている文字は窓の明かり。
特に大きな作品でその雰囲気を堪能できます。

・筒井伸輔展(1/26〜2/26)
ミヅマアートギャラリーにて。
http://www.mizuma-art.co.jp/_archive/200501_tsutsui_j.htm

山口晃展を観て以来、このギャラリーの展示は何としても観ておきたい、というのがあるのですが、なんとか最終日、それも閉廊ギリギリに観ることができました。
「虫」を描いていることを事前に知っていたのですが・・・ほとんどの作品がいわゆる「虫」に見えない。
それもそのはず、ギャラリーのスタッフの方のお話で知ったのですが、蝿やらダニやらの死骸・残骸を拡大したものをモデルにしているそうで、だから「虫」をいうことを知らなかったらどこかの風景などにも見えてしまいます。

作品の制作過程も大変にユニークで、「塗る」という作業はどうやらないらしく、絵の具を型に流し込むようにして虫の残骸を描き、その上に蜜蝋を複数回塗り重ねる、という案配だそうです。
蜜蝋の質感も印象的で、黄緑や黄色なんですが、虫の残骸を閉じ込めた独特の透明感をもった蝋のフィルターは、それ自身はピュアでありながら、そのこととが余計にグロテスクにも思えてきました。

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