銀座スルガ台画廊にて。(2/21〜2/26)

思い返せば、名古屋さんの作品は、昨年のしらみず美術での5人展以来、展示されたものに関してはすべて観ているような気がします。

ですが、個展で拝見したのは今回が初めて。

・・・正直、これまで僕はこの作家の何を観てきたのか、と、ギャラリーに入った瞬間に思ってしまった・・・。

まず目を奪われたのは、入口からすぐ左に展示されていた女性の肖像画2点。
これが強烈でした。
描かれる女性が放つ色香はもとより、樹木やアンティークの時計盤など、背景のなかに浮かぶように描かれているさまざまなものから感じとれる無時代感、そして名古屋さん独特のエキゾチックでオリエンタルな空気感は損なわれることなく・・・。
名古屋さんの話では背景にあるものは思いつきでどんどん加えていったそうで、そういったことを伺うとその「直感」に対するスリルも感じられて。

また、他にこれまでいろいろと拝見してきた作風のものももちろんあって、こうやって個展で拝見するとよりその雰囲気が強くなる感じで。これまで拝見してきた作品も、再び観る機会があるとしたらまったく違う印象になるのかな、とも思います。

そしてもちろん、一輪の花だけを描いたような小品もすばらしい!

名古屋さんの画家としての、いや、表現者としての「凄み」を見せつけられた、大変に印象深い展示でした。

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