東京藝術大学にて。(2/22〜2/26)
http://www.geidai.ac.jp/topic/sintyaku_kiji/20050124/04sotu-ten-ueno.html

とにかくものすごい数の展示で、じっくり観るというより面白そうなアーティストを見つける感覚で。

これまでに何度か拝見した方々の作品ももちろんあって、気になっている作家の節目の作品を観られるのはそれだけで嬉しいのですが、修了制作ということもあってか大作が多く、「あぁこの方はこういう作品も製作されるのかぁ」という新鮮な感心も沸き上がってきたり。

それはもうたくさんの興味深い制作があって、全部はさすがに書ききれないのですが・・・

・泉東臣さん。これまで拝見したなかで一番大きな作品、それぞれ赤と青の布を纏った2人の女性に山羊、草花。濃い茶色の色彩、表面の独特の凹凸感、この大きさで拝見すると凄みがありました。
・天宅正さん。写真のある部分を横に広げて見える、バーコードのような色彩の縞模様の作品。何の変哲もない風景に隠された色彩の並びを引き出すアイデアに感服。
・服部公太郎さん。ちいさなオブジェ、「丸く束ねられた針金の先に飛行機」「ミニカーのトラックの荷台に溢れるほどのごく小さな自転車」「コーヒーカップのなかに浮上中の潜水艦」など、「クスッ」と笑えるユーモア満載。
・竹澤葵さん。薄暗いコーナーの床に設置された立方体のオブジェで、上面の透明の青のパネルのなかで何かが動いていて、その色や動きはしばらく眺めていると落ち着けそうで。
・宇田川愛さん。やわらかな紙を使ったたいへん女性的な版画作品(おそらく)。この方は昨年の芸大祭での作品も印象に残っていて、名前を覚えてました。
・伊東明日香さん。教室1室を使った展示でパネルの表に油彩や写真、その裏にタイトルが記された布が張ってあって、会場の正面からと後ろからとで当然見え方が変わって面白かったです。
・名和智明さん。無数のドットと焼けるような黄金色のスクエアとで構成された抽象画、かっこよかったです。

また、建築の展示は、先日のアーキラボで味わったような感覚が呼び戻されるような刺激的な空間になってたり、保存修復のコーナーではいろいろと感心したり。

大学内の展示を見るのでいっぱいいっぱいで、東京都美術館での学部生の展示を見る時間的・精神的余裕がなく・・・残念。

ここで出会った作品を製作された方々に、この先どういう形でお目にかかれるか大変楽しみです。

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