Gallery覚/ギャラリー本城にて。
http://www6.ocn.ne.jp/~g.kaku/yamasita6.html

2会場で開催されているうち、まず奥野ビルから近いGallery覚から。

まず「ぴあ」でこの企画のことを知って、その記事に載っていた作品の写真を見た時点ではてっきり銅版画だとばかり思ってました。
で、会場に入った瞬間は、やはり銅版画だと疑わなかったのですが。

キャンバスに彫られたように描かれた作品。
絵のなかには坊主頭の人ばかりがいて、それがシュールな感じで。いったいどこの景色なんだろう、やっぱりインドかな・・・と。

画廊の方に伺うと、登場する人物すべてが坊主頭なのは、作家の山下さんの考えで「登場人物の性別をはっきりさせたくない」というのがあるそうで、もともと髪が生えているのをあえて坊主にしているとのこと。
それが分かってからあらためて作品を眺めると、それまで海外のスラム街などに見えてた風景がだんぜん身近な場所であったりすることに気付きます。
中国あたりの(なぜか)厨房で型抜きの文字に色を入れている場面かな、と思ってたのが、実は警察の書道部の一場面で、部員が書いた書に先生が朱で直しているところだと聞いた時には思わず笑ってしまいました。

で、さらにギャラリーの方のお話では、この作品、まずキャンバスに白の油絵具を平らに塗り、それをニードルのようなもので彫って、最後にその上から彩色、というふうに製作されるとのこと。彫る時は、線に感情が入ると歪むから、とひたすら感情を殺してカリカリカリカリと彫るそう。

そこまで伺って、山下さんってどんな方かなと思ってたら、雑誌に載った山下さんの写真を見せてくださいました。

・・・モデルもやっておられるんじゃないかと思えるほどの、すっごい美人でびっくり。

いくつかのギャラリーを間に挟んで、ギャラリー本城へ。
こちらには、ギャラリー現が明るい色彩の作品が展示されていたのと比べて、黒で彩色された作品が多く、渋み、というか、邪悪さ(なんだかこういう表現があってる感じが)が増してました。

ちなみに、この両方のギャラリーを回ると抽選券がもらえて、当たると山下さんの作品が当たる抽選に応募できます。

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