東京都現代美術館にて。(1/15〜3/21)
http://www.mot-art-museum.jp/ex/plan_h16-06.htm

常設展、榎倉康二展と観た後で、この展示へと足を運びました。
直前の榎倉康二展で満足してたので、流し観る感じになってしまったのですが・・・

まず、一番手が澤田知子の写真。
手前の無数の照明写真と正面の大きく引き伸ばされた、坊主頭の本人の写真にぎょっとしつつ、学校のクラス写真風の作品をひとつひとつ。
すべてのクラスメートと担任教師を本人が演じ分けていて、まぁずいぶん手間がかかってる作品だなぁ」なんてちょっとズレたふうに感心しつつも、それぞれの表情をしっかり見てみると「あ、こういうやつ、いるいる1」というのがけっこうツボにきたりして、なかなか楽しめました。

次に時間をかけて観たのが鴻池朋子の映像作品。
申し訳程度のミラーボールが回っていて、大きな作品も展示されている暗いスペースのなかのモニターで「ミミオ」というモノクロのアニメーションが流れていて、こういう書き方をしてしまうと失礼かもしれないんですが、子どもの頃、暇な時にたまたまやってたアニメを観ちゃう感覚で見入ってしまいました。
あ、いや、ストーリーもちょっと寂しくもあってけっこう良かったです。

あと、イチハラヒロコ。
繰り返しますが、直前の榎倉康二展が素晴らしくて、そこで膨らんでいた巨大なイメージをしっかりと引きずっていた精神状態で、壁に大きなゴシック体の文字で「一生遊んで暮らしたい」なんてことばが書かれてるものだから、もうすっかりハマってしまいまして。。。
ゲートのようなオブジェ全体に張られたものにも「17キロやせたら今井美紀」などのツボ直撃な文章がいっぱいあって、かなり笑えました。

他の作品、特にインスタレーション系は、ちょっと僕の好みからは逸脱してまして・・・。
絵・写真の作品は、違う形で拝見したいです。
イチハラヒロコや澤田知子といっしょだと、ちと分が悪いかと・・・。

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今回の東京都現代美術館は、この記事の冒頭にも書いたとおり、まず常設展から観ました。
最初の特集、池田満寿夫の版画作品、洗練された草間という印象。
「痕跡」展でも観た白髪一雄、ここでは作品そのものにスポットが当てられた展示になっていたせいか、「あ、いいかも」と思ってしまいました。でもやっぱりダメでして・・・。
隣にあった村上三郎の作品は素直に受け入れられるんですが・・・。
特別展示「アルス・ノーヴァ−現代美術と工芸のはざまに」は、高柳恵里の木工作品、高見澤英子のそれぞれ葉と椿のガラス細工があしらわれたカクテルグラス、樂吉左衛門のなんとも味のある茶碗、おなじみ宮島達男のデジタル数字の点滅の部屋に、中村康平の水が入ったビニールの座ぶとん状のものに金色の脚が四方に取り付けられ、水が入ったビニールが光っているオブジェがあって実に不思議な空間になっていたことが印象的でした。

《感想リンク》
http://bunboblog.cocolog-nifty.com/art/2005/02/post.html
http://www.doblog.com/weblog/myblog/14724/897961
http://www.artscape.ne.jp/artscape/blog/archives/2005/01/15013859.php
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=139
http://delirium.exblog.jp/1822727/
http://oisa.cocolog-nifty.com/oneday/2005/01/post_7.html
http://blog.goo.ne.jp/harold1234/e/c3f6e0494a0f6f3526d801323541f4b0

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