ちょうど東京都現代美術館でも展示が行われている榎倉康二の作品展が、銀座の2つのギャラリーで合同開催されていたので、予習も兼ねての鑑賞。

まず、ギャラリー池田美術から。
・榎倉康二展 −「版」再び−
http://kgs-tokyo.jp/ikeda/2005/050112.htm
入ってまず目を引くのが大きなしみが3つ入っているグレーのカーテン。ぱっと観、ただのしみなんですが、ギャラリーのスタッフの方の説明でそのしみが3つとも同じ版を使って製作されたことを伺って、そういう事実を知るとそのしみも味わい深く感じられるから不思議。。。
他にも厚い和紙にバケツで散らした油のしみが入っているような作品など。

続いて、ギャラリー21+葉へ。
・榎倉康二展 『染み』 が描かれるようになったわけ
http://www.gallery21yo.com/exh-folder2005/enokura/enokura.html
こちらにも巨大な作品が。壁一面に張られた布の9割くらいの面積が黒く染められている作品。
加えてその作品のアイデアの叩き台になったと思われるイラストも展示されていて(今回の展示にあたって調べていたら出てきたとのこと)、その「黒」がきちんと計算されて「描かれて」いることが分かる。
先日のHANGA展でも展示されていた、ベニヤ板にしみが付いただけの、それでもなぜか強烈に「アート」としての説得力がある作品も展示されていました。

ものすごくアバンギャルドなんだけど、作品としてのオーラがしっかり出ているのはスゴイと思う。
木場の展示も楽しみです。

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