倉田白羊展(1/9)
2005年1月11日 アート埼玉県立近代美術館にて。
http://www.saitama-j.or.jp/~momas/
日本の作家の展示はいつも新鮮な発見があります。
倉田白羊はこれまで観た記憶がなかったので、楽しみでした。
この展示は白羊の作品を時代順に展示してありましたが、白羊の作品の前に、夭折した兄の弟次郎(次男。白羊は10才違いの四男)の作品が。
これが、凄みさえ感じるほど。。。
なかでも白黒の写真を模写した作品がいくつかあって、これがとにかく精緻で、遠目で観るとまったく写真そのもの。これは三田人は絶対にびっくりするはず。
その兄の遺志を継ぐようにして、白羊は絵の道へと進むようになったようです。
それから白羊の作品が続くのですが、白羊が信州上田市に居を構えて以降の作品、信州の眩しい光と、それを反射して輝く樹木や農作物の緑、藁や土の茶色を描いたものが素晴らしかったです。
描かれる風景はそのままタイトルになっていて、「庭の一隅」「雑木林の冬」「山ふところ」「ねぎ畑」などなど・・・ちょっと遠目から眺めると陽射しを受けて光を放つ信州の風景が一種爽快さを伴って心のなかに広がっていくようでした。
同じ風景でもいわゆる印象派の諸作家、モネやシスレーが表現した「光」とはやっぱり根本的に違う感じがしたのもなんだか興味深かったです。
そして、大作「たき火」。
農民の一場面を描いたもので、描かれている人物の全体で表現されるような空気感、たき火から登りたつ煙の行方、すべてが生々しく、印象的でした。
埼玉県立近代美術館の常設展も観てきました。
内外のたくさんの作品があって、やっぱりこういうところで観るピカソはいいなぁと思ったり、この常設展の最後の日本画のコーナーに好きな感じの作品が多く、なかでも壁一面の大きさの巨大な作品に圧倒されました。
あと、屋外の噴水の脇にあるサックスのオブジェも景観に合って良い感じだし、ロッカーには品川と木場でおなじみの作家の作品があってちょっと「ニヤリ」としてしまったり。
http://www.saitama-j.or.jp/~momas/
日本の作家の展示はいつも新鮮な発見があります。
倉田白羊はこれまで観た記憶がなかったので、楽しみでした。
この展示は白羊の作品を時代順に展示してありましたが、白羊の作品の前に、夭折した兄の弟次郎(次男。白羊は10才違いの四男)の作品が。
これが、凄みさえ感じるほど。。。
なかでも白黒の写真を模写した作品がいくつかあって、これがとにかく精緻で、遠目で観るとまったく写真そのもの。これは三田人は絶対にびっくりするはず。
その兄の遺志を継ぐようにして、白羊は絵の道へと進むようになったようです。
それから白羊の作品が続くのですが、白羊が信州上田市に居を構えて以降の作品、信州の眩しい光と、それを反射して輝く樹木や農作物の緑、藁や土の茶色を描いたものが素晴らしかったです。
描かれる風景はそのままタイトルになっていて、「庭の一隅」「雑木林の冬」「山ふところ」「ねぎ畑」などなど・・・ちょっと遠目から眺めると陽射しを受けて光を放つ信州の風景が一種爽快さを伴って心のなかに広がっていくようでした。
同じ風景でもいわゆる印象派の諸作家、モネやシスレーが表現した「光」とはやっぱり根本的に違う感じがしたのもなんだか興味深かったです。
そして、大作「たき火」。
農民の一場面を描いたもので、描かれている人物の全体で表現されるような空気感、たき火から登りたつ煙の行方、すべてが生々しく、印象的でした。
埼玉県立近代美術館の常設展も観てきました。
内外のたくさんの作品があって、やっぱりこういうところで観るピカソはいいなぁと思ったり、この常設展の最後の日本画のコーナーに好きな感じの作品が多く、なかでも壁一面の大きさの巨大な作品に圧倒されました。
あと、屋外の噴水の脇にあるサックスのオブジェも景観に合って良い感じだし、ロッカーには品川と木場でおなじみの作家の作品があってちょっと「ニヤリ」としてしまったり。
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