東京都写真美術館にて。
http://www.syabi.com/schedule/details/new_cosmos2004.html

この週末が最終日ということを知り、写真美術館はまだ入ったことがなかったので、この日の最初に行ってみることに。

まず、昨年のグランプリ受賞者である内原恭彦さんの展示「うて、うて、考えるな」から。
捨てられたたくさんのトマト、いろんなものが雑然と積み上げられた荷車、たくさんのものが詰め込まれていて狭苦しい室内のベッドの上でパソコンを見る男、とにかく雑然としたものに圧倒されてしまう。
そして、奥の方に尋常でない数の写真がひっきりなしに現れては消え、現れては消える映像コラージュ作品が上映されていて、おもわずじっくり見入ってしまう。すべてがサブリミナルのような風合い。

続いて今年の作品を。
まず、年代が60年代生まれから80年代生まれまでと幅広いことに驚きと納得と。
ホントにいろんな作品、人物は風景はもちろん、コラージュやら制作物をあえて撮ったものという具合に、ひとことに写真といってもそのスタイルは様々。

面白かったのは、まずSLOWMEDIAというユニットの「URBANISM」。
いろんなテクニックを駆使して写し出された未来都市の風景は、もう単純にかっこいい。
SLOWMEDIAのHPはこちら→ http://www.slowmedia.net/

本城直季さんの「箱庭」。小さな模型を使って作られた校庭のジオラマを撮った写真を紙に張り、そうやってできた何枚かを箱に入れて展示されていて、そのジオラマの写真が人気の少ない校庭の淋しさとのんびりした感じが同居していて、なんとなく心に残った。

小野口健太さんの「夜の庭」、道路のが多かったと思うけどそういう建築物を含んだ風景の写真で、作品が型にハマっているといえなくもないけどきれいだったので、もっと他の写真も拝見してみたい。

入選作品では、大庭英亨さんの「チョコレート・ドリームス」が圧巻。
飛行機、戦車、ヘリコプター、戦艦の模型にたっぷりと満遍なくチョコレートがかけられたものが被写体。
シュールで気味悪くもあるけど、何層もかけられたチョコレートの色が、層ごとに微妙に色が変化していてきれいで力強くもあり・・・。
で、その被写体もいっしょに展示されていて、よく見ると一部カビが生えてたりして、「あ、本当にチョコレートなんだ...」と感心しきり。

けっこうなボリュームだったので、次回行く時はもっと時間を取らなきゃ、と。

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