草間彌生展―永遠の現在
2004年12月11日 アート東京国立近代美術館にて。
http://www.momat.go.jp/Honkan/Yayoi_Kusama/index.html
やっぱり気になる草間。
行くか行かないかけっこう迷ったんですが、結局行ってきました。
結果、行ってよかったです。
今年の初めに森美術館のクサマトリックスを観に行ったり、東京都現代美術館や原美術館などで草間のオブジェや平面作品を観る企画は少なくなかったので知っているつもりだったのですが、「分かる」とか、「楽しむ」までは至ってなかったのが今回の展示を観て分かった感じです。
・・・まあ、オブジェに関しては正直なところ概ね下品だな、という印象は変わらなかったんですけど(汗)。
今回の展示は年代順ではなく作品のキャラクターごとにまとめられていて、そのカテゴリーの間に例えば鏡で壁を覆っていたり、ビニールの巨大なオブジェがある黄色地に黒のドットが打ってあったり、鏡でできた回転する巨大な球体があったり、という空間が用意されていました。
まず、巨大なカボチャの絵(黄色地に黒のドットで描かれたもの)の絵などがあってすぐに鏡張りの空間、そこを抜けると「自画像」。
・・・どう観てもぜんぜん人じゃないコラージュで、「ああ、草間だなあ」と実感。
最初はコラージュものの作品が中心。
いろんな作品があったけど、なかでも戦争を題材にした3つの作品、コラージュされているものをよく見るとそれらがけっこう強烈。。。
黄色の空間を抜けて、怒涛の「網」の絵の作品群。
白いものと赤いものとあって、白いものはロバート・ライマンを彷佛・・・と思いきや、川村記念と比べて展示スペースが窮屈で、ちょっと物足りないなぁ、と。
それでもいろいろ試してみて、正面から見るとうんざりするほどの網の目なんですが、絵のほぼ真横からだと油絵の具の盛り上がりが生々しく目に飛び込んできて・・・「網の絵」ではなくて、キャンバスに「絵の具の網」をかけたような。
そうすると部分ごとに違う味わいが感じられて、ようやく「面白い!」と思いながら観られました。
赤いほうは、その「赤」の生々しさというか鮮やかさというか、とにかくそれだけでかなりのインパクト。
銀のオブジェ、鏡の球体と過ぎて、草間の「普通の」絵。
これがあなどれない。
なかでも「不知火」というタイトルの絵、青に浮かび上がる赤がなんともいえず美しく・・・。
最後のほうは比較的最近の作品。
「天国への梯子」は面白いです。
草間の平面作品の良さを再認識できました。
**********
東京国立近代美術館は、常設展が良いです。
といっても、もう何度か観ているので観たことない作品に目がいってしまうのですが、今回は横山大観の巻き物に圧倒されました。
http://www.momat.go.jp/Honkan/Yayoi_Kusama/index.html
やっぱり気になる草間。
行くか行かないかけっこう迷ったんですが、結局行ってきました。
結果、行ってよかったです。
今年の初めに森美術館のクサマトリックスを観に行ったり、東京都現代美術館や原美術館などで草間のオブジェや平面作品を観る企画は少なくなかったので知っているつもりだったのですが、「分かる」とか、「楽しむ」までは至ってなかったのが今回の展示を観て分かった感じです。
・・・まあ、オブジェに関しては正直なところ概ね下品だな、という印象は変わらなかったんですけど(汗)。
今回の展示は年代順ではなく作品のキャラクターごとにまとめられていて、そのカテゴリーの間に例えば鏡で壁を覆っていたり、ビニールの巨大なオブジェがある黄色地に黒のドットが打ってあったり、鏡でできた回転する巨大な球体があったり、という空間が用意されていました。
まず、巨大なカボチャの絵(黄色地に黒のドットで描かれたもの)の絵などがあってすぐに鏡張りの空間、そこを抜けると「自画像」。
・・・どう観てもぜんぜん人じゃないコラージュで、「ああ、草間だなあ」と実感。
最初はコラージュものの作品が中心。
いろんな作品があったけど、なかでも戦争を題材にした3つの作品、コラージュされているものをよく見るとそれらがけっこう強烈。。。
黄色の空間を抜けて、怒涛の「網」の絵の作品群。
白いものと赤いものとあって、白いものはロバート・ライマンを彷佛・・・と思いきや、川村記念と比べて展示スペースが窮屈で、ちょっと物足りないなぁ、と。
それでもいろいろ試してみて、正面から見るとうんざりするほどの網の目なんですが、絵のほぼ真横からだと油絵の具の盛り上がりが生々しく目に飛び込んできて・・・「網の絵」ではなくて、キャンバスに「絵の具の網」をかけたような。
そうすると部分ごとに違う味わいが感じられて、ようやく「面白い!」と思いながら観られました。
赤いほうは、その「赤」の生々しさというか鮮やかさというか、とにかくそれだけでかなりのインパクト。
銀のオブジェ、鏡の球体と過ぎて、草間の「普通の」絵。
これがあなどれない。
なかでも「不知火」というタイトルの絵、青に浮かび上がる赤がなんともいえず美しく・・・。
最後のほうは比較的最近の作品。
「天国への梯子」は面白いです。
草間の平面作品の良さを再認識できました。
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東京国立近代美術館は、常設展が良いです。
といっても、もう何度か観ているので観たことない作品に目がいってしまうのですが、今回は横山大観の巻き物に圧倒されました。
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