BUNKAMURAザ・ミュージアムにて。
http://www.tbs.co.jp/p-guide/tenran/pop/outline.html

松濤美術館からだとここはすぐ。

入っていきなり目に飛び込んでくるのは、ワインの瓶を干すのに使うらしい瓶掛けそのもの。
これにサインして、アートだそうだ。
この時点で正直「アホか」と思う僕。

ポップアートはなにより初見で楽しむのがいいと思うので、とにかくどんどん観ていった。
なのでまず一通り観て回るのにかかった時間はたぶん10分ちょっと。
脳内BGMは、砂原良徳「LOVEBEAT」。
ヴィルナという名の女優がヌードで巨大ハンバーガーの上に座って「ヴィルナバーガー」。
クッションのような素材でできた「スイッチ」のオブジェ。
絵から推測するに、どういう経緯でラケットがボールを捉えたのか良く分からなくてそれが楽しい絵。
「窓」。「シルエット」。
冷蔵庫の中身が銀色のオブジェになってて、卵焼きの黄身のところだけ別の色。
南北アメリカ大陸が掃除機でしたから吸い取られていく絵。
カバンから溢れるような金属。
リアルなオートバイの絵。
それらに「やられた!」と感嘆したり、「おい!」とツッコミを入れたりしながら足早に。

いろんなポップな景色を一気に巡って、2回目はじっくりと。

バスキアの「おやじ」。ピカソなんだけど、やっぱりどこか違ってる。
じっくり観てるといろんな色が隠れてた。
リクテンスタインの隣にあるスターティヴァントは、黒と白の縞模様がだんだん階段のように見えてきたり、その他のところも段差と思えてきたりした。遠くから見直して初めて、同じ4つのパーツの組み合わせということが分かってびっくり。
アラン・ジャケ「草上の昼食」はマネの同タイトルの作品が元ネタだそうで、並べてみてみたい(同じタイトルのピカソ他の作品をハピネス展で観た気がする)。
アラン・ディヴィの「仏教徒の肖像」も迫力があった。

いちばん最後のカテゴリーの説明文が興味深かった。
覚えいる範囲で要約すると・・・

「写真のようにリアルな作品が絵だったときの喜びは格別だが、これが立体作品だったらどうだろう。人物であればともかく、例えばオートバイだったら実物そのものを提示してしまうかもしれない。
そこで冒頭のデュシャンの瓶掛けですよ」

「!」と感じて、改めて瓶掛けを見に行く。
これは実物に近付こうとしたアートへの、痛烈な皮肉なのか!

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