もちろん原美術館にて。
http://www.haramuseum.or.jp/generalTop.html

なんとなく現代絵画に触れたい気分だったので、原美術館に行くことにした。
2週間前の奈良美智展の最終日の喧噪と打って変わって、今日の原美術館はいつもの閑静な雰囲気。

さっそく観て回る。

廊下の壁にアンディ・ウォーホルのシルクスクリーンによる連作「撃たれた大統領」を流し観て、絵画が展示されている部屋に。入るなり、正面左に一目観てそれと判る李禹煥が目に飛び込んでくる。「点より No.79032」という、たくさんの四角いドットが一定の間隔で平行に流れていく単純な絵。だけど、その一定の間隔が観ている側にリズムを感じさせてくれる。
右を向く。落ち着いた優しい茶色一色で描かれた絵は、周鉄海の「Water」。絵の中心は薄く、外側にいくにつれて濃くなる茶色。絵の下方に、わずかに濃い曲線が表現するものは「波」だろう。
一面に赤い絵画。良く観ると3つか4つの微妙に違う赤が使われていて、作者はマーク・ロスコだった。照明があたっていて絵の具がてかっていて、もしかしたら作者はこれを嫌って川村記念美術館での展示で暗い照明を指示しているのかもしれない、と思った。

他の展示に関しては、草間の立体作品はやっぱり下品だし、「伝えたいことは分かるけどそれを伝えるためにかける手間としてはどうなんだろう」と思わせるものなど、この時点で僕には楽しめない作品もあったが、先に挙げた3作品に出会えたことで満足。

あと、前回に見なかった奈良美智のドローイング・ルーム。
制作現場を覗き見する感覚、楽しくなってしまった。

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