原美術館にて。
http://www.happyhour.jp/haramuseum/

もう少しで見逃すところでした。今日まで開催。
・・・って、実はどーしよーか迷ってたんですが。
お客さんの数もかなり多かったです。さまざまなファッションに身を包んだ女の子多数。まあ予想通りですが。

奈良美智はこれまで何回か見てるけど、この個展はこれまでの印象とは違ってて。
なんか、雰囲気というか、あの例のキャラクターの独特なイメージはもちろんだけど、それ以外のもすごくて。

まず、壁に展示されてた「Mother」と、続く4つのちいさな作品。
なかには矢が刺さってるシュールなものもありつつ、すでに奈良ワールド全開。

ひとつの部屋に大きな作品が十数点。
キャンバスの上にたくさんのちいさめな布をさらに重ねて張ったキャンバスに描かれた「Abandoned Puppy」「Night Walking」。重ねられた布のわずかな段差と、張られた布の端のほつれ具合に「味」があって、観ていて飽きない。

今日観た絵でいちばんインパクトが強かったのが、「Dream Flight」。
部分的に印刷された紙が張られたキャンバスは微妙にグラデュエーションがついたあざやかな赤に染められ、その中をひとつ、ふたりを乗せたロケットみたいなものが浮かんでいる絵。
バックの赤はこれ以上ないほどにあたたかく、浮かぶロケットはほのぼのとしてて、でも絵全体の印象は力強くて。
結構長い時間、この絵の前に立って、ずーっと観てました。
この絵に出会えただけで、行った甲斐がありました。

他にもひと部屋まるまる使って展示されていた巨大なカップの上に頭がいくつか重なるように入っていて、それはみんな涙を流しているオブジェも微笑ましくもありもの悲しくもあり。

日本のポップアートはこの人が第一人者であることを再確認した次第です。

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