東京都現代美術館にて。
http://www.p-forme.jp/

ピカソ祭り突入。
木場と新宿、とりあえず遠いほうからチェック。

会場には11時半頃に到着。
先日のマティス展ほどの混み具合ではなく。

・・・これまで観てきたピカソの展示は、ピカソのコーナーがあったとしても比較的各年代から万遍なくセレクトされていたのですが、この展示はかなりコンセプチュアルな感じです。
今までこういうふうに観てこなかったので、ちょっと面喰らいました。なんとなく難しい感じ。。。

ただ、そこはピカソ、やっぱりぱっと観て、何かがすっと伝わってくる。
ピカソの色の使い方が好きで、今回も使われ方以前に使われている色そのものに驚くことはしばしば。

「青いアクロバット」のちょっと暗めの水色。
「女の頭部」の茶色。しかも絵の具に砂が混ざってる。
「彫刻家」の、さまざまなパステルカラー。
「一人が双笛を吹く、二人の裸婦」の、揺らめくような濃い緑色。
「庭の中の裸婦」のピンクの肌の色。

毎度ながら、どうしてこんな色が出せるのだろう、と感嘆しきり。

例の、元の形から激しく変型した人の顔や体。
展示の前半はこれが主題っぽく、たくさんの「変な」人間の絵がたくさん。
なかでも印象的だったのが以下の2点。

「大きな水浴の女」は、目と口が顔に点で示され、ポーズは直立で肩ごしに腕を組んでいるのだけど、腕と足が角ばってるうえに巨大に描かれていて。
ぱっと観るとロボットみたいでかっこいい印象なんだけど、ポーズが分かってくるととたんに女性的に思えるから不思議。

「赤い肘掛け椅子の女」は、椅子の上に積み上げられた球状やもっと抽象的なもので、腕、顔、乳房、首などをあらわしている。
それでちゃんと女性のからだと判らせてしまうのってすごい。
くわえて、描かれているそれぞれの物体の陰影が強烈で、その色自体にも見とれてしまうほど。。。

後半には、闘牛の絵など。
この展覧会の広告に使われている絵、「コリーナ:闘牛士の死」。
この絵を観るだけでも、この展覧会に足を運ぶ意義がある、と思ってしまうほどにものすごい説得力を持った絵でした。
絵のサイズは予想外で、それも驚きのひとつ。

あと、デッサンや版画など、油彩でないモノクロの作品も多数展示されてます。
ブロンズなどの立体作品は思ったより少ないけど、どれも見応え充分です。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索