ブリジストン美術館にて。
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/expositions/special.html

上野から日本橋へ移動して、初めてのブリジストン美術館へ。

最初に言っとく。
今やってる展覧会のなかで、迷ったらこれにしといて間違いない。

予想をはるかに超えた充実度でした。

17世紀の絵画。
タイトルにある3巨匠にシスレー、ピサロなども加えられた印象派のコーナー。
さらにゴーガン、セザンヌ、ゴッホの各作品。
ヴラマンク、ルドン、ボナール、シニャック、ドンゲン。
マティスの部屋。
ピカソとルオーの部屋。
ルソー、デュフィ、ミロ、ジャコメッティ、デビュッフェ。
近代の日本の洋画。

これを観て、マティスに行くか、ピカソにするか、グッゲンハイムか決めるっていう見方もアリかと。

印象に残った作品。

ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル(長ぇ!)の「若い女の頭部」の愛らしい表情。
コローの風景画。百数十年前の風景に出会える喜び。

なかなか観る機会がないマネの作品が2点も。
「オペラ座の仮装舞踏会」。どう言えばいいんだろう・・・。
ルノワールの「宮沢りえ」(違)。
ピサロとシスレ−。どちらも精巧な風景画だけど、それぞれ個性が発揮されていて面白い。

ほわっとしたゴーガン。
しゃきっとしたゴッホ。
もわもわとしたセザンヌ(こういうと怒られるか・・でも僕にはそんな印象)。

またモネ(以下略)・・・じゃなくって、モネはそれぞれの展示会でかならず発見があるからすごい。
今回は「黄昏、ヴェネツィア」。海、青い空が一気に赤く染まっていくその瞬間。絶句ものの大胆さ。

ボナール、「灯下」がよかった。僕はボナールは暗めの作品の方が好きみたい。
ヴラマンク「運河船」。今までのヴラマンクの「黒」のイメージを覆させられる、強烈に明るい作品。でもその力強さはヴラマンクそのもの。
ドンゲン「シャンゼリゼ通り」もびっくり。こんなかわいい絵も描いてたのかこの人は。

僕にはやっぱりマティスはイマイチっぽいらしい。。。

記憶では初見のルオー。「郊外のキリスト」が、暗いけど説得力があってよかったです。
ピカソ祭り。今回も「あーメンドクセー!」な作品がありつつ、初期のキュービズムから「何でこんなに綺麗に描けるの?」な女性の絵。

フォートリエはたぶん初めて。かっこいい抽象画「旋回する線」。

日本画はたぶんほぼここのコレクションと思われます。
これまでに一度名前を見たことがある作家の作品を観るのは、過去の記憶がフラッシュバックしてくるので楽しい。
佐伯祐三の2点、藤田嗣治、国吉康雄、鳥海青児が特によかったです。

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