東京芸術大学大学美術館にて。
http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/planed_jp.htm#umiyama

会期終了ギリギリで行ってきました。
渋すぎる内容なのでゆったり観られるかと思いきや、入り口からすごいお客さんの数。
並ばないと入れない、ということはなかったけど、さすがに予想外の状況にちょっとびっくり。

展示されている作品は、大観の海と山に因む作品がそれぞれ10題ずつ。つまり全部で20作品。
いくら何でも少ないんじゃないか、と思いきや・・・

いやもうほんとすごいてす。

鳥の視点で描かれた海。
雄大な海の絵に、眺めているだけで心細くなってしまうような気分。
岩場に打ち付ける波の飛沫の白さ、砂浜に寄せる波の曲線、海の上に現れる朝日の輝き、それぞれの季節で表情を変える月のきらめき、浜辺に立つ松の木。

山は、富士山。
描かれている富士山はそれぞれ、「そびえる」「佇む」「見下ろす」「耐える」「かがやく」「いる」など、いろんな言葉で表現したくなる。
「龍踊る」という作品。
雲間に浮かぶ富士山、そこに一匹の龍。
この龍がいいんですよ。
あくまでも僕にはこう思えた、という話なんですが、この龍、勇ましい感じじゃなくて、
「おまえのかーちゃんデベソ〜」
とか、
「ねーちゃんちょっとお茶しない?」
みたいにやんちゃな吹き出しを付け加えたくなるような表情なんですよ。
「秋」の季節の富士山。
いろんな色が使われていて、絵の中にまつぼっくりを実らせた松の木々や紅葉した紅葉、小さな黄色い花、すすき(?)などが。
この絵からは心細さはみじんにも感じず、ほっとできます。

たった20点の展示ですが、満足です!

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