松岡美術館にて。
http://www.matsuoka-museum.jp/exhibit5.html

場所は、庭園美術館の裏側。
白金って静かなところだなぁ。

1F、2Fあわせて6つある展示室のうち、印象派の絵が展示されているのは2つ。
作品数は少なめ。
でも、ひとりの作家に偏らず、たくさんの作家の作品が満遍な、しかも大半がガラスケースにゆったりと展示されているのでなかなかの充実度。

印象派の展覧会は結構行ってるのでたいていの作家はチェックしたつもりでも、まだまだ知らなかったり、見たけど覚え切れなかった作家に出会う。
今回は、ブーダン、モレ、モーフラ、リュス、クロッス、マルタン、プディシャン(おいおい多いじゃねぇか)。

初期の印象派の代表らしいブーダン、暗めの風景、一世紀半前の景色に心が飛ぶ。
モレ。分厚く重ねられた油絵具が照明を反射して艶かしく輝く波の絵。
リュスの「水浴の女たち」。(たぶん)朝の日の光が木々の間を抜けて、その影が湖面に反射している情景がきれい。

初めてじゃない作家の作品。
例によって「またモネか!」なんですが、やっぱりモネはスゴイと思う。
いつ観ても絶句ものの細かい風景画に、それらと比べてざっくりとしたものがたいてい混ざってて、今回も「エトルタの波の印象」という作品が。
「観ながら」描くのと「想像して」描くのとの違いか。
シスレー、ピサロ、このあたりはもうハズレなし。
「宝くじが当たって大儲けした」というエピソードで覚えてたギョマン。
雪景色や波打つ岩場、力強い色彩の風景画。前観た印象と違ってて。
千葉以来のヴァルタ。鮮やかな花瓶の絵と、ゴーガンにも通ずるような緑の「水浴の女たち」。
知らない人にいちばん観てほしいシニャック。
爽快なほどに明るい色彩で、奥行きというよりも立体的な船の絵「サン=トロペの港」。

他の展示室には、イランの陶器、仏像、紀元前1000年前の石器類、ムーアなどのブロンズ作品。
どれもそれぞれ観ておいて損のない内容でした。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索