彫刻の森美術館にて。
http://www.hakone-oam.or.jp/main.html

夏休みなのでちょっと遠くへ。

初めての彫刻の森でしたが、アミューズメントプレイス臭が。
時期が時期なので親子連れ大杉だったらどうしようと心配だったけど、そんなことはありませんでした(それなりにいましたが)。

入り口を通過して、とりあえず近い展示館から次々と。
ヘンリー・ムーアの作品がいっぱい。
先日の高村光太郎展で「僕は彫刻はあまり楽しめないのかな」と軽く危惧してましたが、全然そんなことはなく。

ブロンズ、石膏、木などのさまざまな材質で製作された作品のどれもが、例えば顔があるものはその顔にはほとんど表情らしいものがなくても、作品全体のなめらかな曲面や生の材質の色彩が豊かな表情を持っていて、見ていて安心するというか和めるというか。
そしてそれだけじゃなく、時間さえ遅くすぎていく気分。

この彫刻の森の敷地内には巨大なオブジェがいたるところに。
今日はそれぞれの前を過ぎるだけだったけど、ひとつひとつじっくり見ていっても相当楽しめそう。

で、奥の方に絵画館。いわゆる常設展示。
絵画と立体とが半々くらい。
カンディンスキーやレジェの「らしい」作品の中に、いくつか初めて目にする作家の作品。
ベルナール・カトランのギラギラした油絵。
ジャン・カルズーの落ち着いてるような、それでいて軽いような静物画。
岡鹿之助の「三色菫」のやわらかな感じ。
一作品だけ時代が一昔前で、ぼやけた残像が印象的なウジェーヌ・カリエールの「横向きの裸婦」。
隣り合うヴォルスとザオ・ウーキーの、勢いが対照的な抽象絵画。
彫刻はブロンズが主で、そのどれもがムーアのも含めてお互いと違う印象を感じさせてくれました。

さらに奥に、ピカソ館。
絵画数点に、陶芸作品がたくさん。
説明文によると、
ピカソ(以下ピ)「陶芸おもしれー!」
ピ「焼けるのまーだぁ?(チンチン)(AA略)」
ピ「あーもうどんどん焼いちゃうぞゴルァ!」
みたいな感じで作りまくったらしい(かなりデフォルメしてます)。
ピカソの陶芸って初めて観ましたが、絵画と同じく鮮やかな色調。
キャンバスと違って形状から自由だから、のびのびしてる。
丸皿や楕円皿は、これに盛り付けしたらおいしさ5割り増しだろうなぁ、なんて無礼なこともイメージしつつ。


ピカソ館で見つけたピカソ自身のコメントで印象的だったもの。

絵画は住まいを飾り立てるためにあるのではない。
それは敵を攻撃するための、あるいは敵の攻撃から身を守るための武器なのだ。


・・・じゃあ音楽はどうなんだろう、と思ったり。
通じるものがあるかもしれない。。。

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