Bunkamuraザ・ミュージアムにて。
http://www.bunkamura.co.jp/museum/event/guggenheim/index.html
サブタイトルに偽りなし。
ルノアールの「女性とオウム」で始まり、最後がウォーホルの3作品。
込みそうな気がして、人がいっぱいになる前に見始めようと10時半に渋谷に着いたけど、結局僕がいた時間帯はそれほど込むことがありませんでした。
で、最初の展示作品のルノワールにいきなり。
印象派はさんざん観たつもりだったけど、意外とルノワールは同会場の印象派展以来観てなくて、なんだか新鮮。
始まりがこんな感じだったものだから、いつもならまず一通り観るところを、今日はひとつひとつじっくり観ていくことに。
ルノワールに続く最初の作品群。
ルソー、ゴッホ、セザンヌ、スーラ。
どれも一目観てその作家と分かる、やわらかな個性があふれてます。
ゴッホの風景画は箱根で観て以来。やさしい色彩と整然とした奥行き。
スーラも同じく箱根で観て、この作家の作品が見られると思ってなくて、嬉しかった。やさしい点描画。
今回最初のピカソは、「黒いマンティーラを掛けたフェルナンド」という作品。「これがピカソなの?」と思ってしまうほどのスマートな女性の絵。憂いを帯びたような表情。背景のグレー。
これを過ぎたあたりから、作風が一気に近代に踏み込んでくる。
ジョルジュ・ブラックの抽象画。バイオリンがモチーフになっていて、沸いてくるイメージがちょっと具体的で心地よい。
ピート・モンドリアンの3作品。MoMA展で好きになった作家。今回ふたたび作品に出会ってみて、、、やっぱり良い。
シャガールって意識してみるのは今回が初めてだったかも。
「赤」がとにかく強烈な作品で。こんな「赤」観たことない、と。
カンディンスキーの「雨の風景」の色彩の鮮やかさといったら。
再び、ピカソ2作品。
「黄色い髪の女」のやさしい色使いと女性のやわらかな表情。
「水差しと果物鉢」は原色と、黒の太い線が異様に力強い。
MoMA展の後ろのほうのカテゴリーで名前を覚えていたマックス・エルンストの「偽教皇」。ちいさな作品だけど、なんだか尋常でない暗い透明感。
・・・とここまで、次の作品に目をやるのがもったいないくらいにそれぞれの作品をじっくりと観てきたけれど、ここで個人的にこの展示会のハイライトが。
ダリ。
2年前くらいに人に誘われて上のにダリの絵を見に行った時も、絵が持つ強烈な力に釘付けになってしまった。
で、今回。
「無題(風景の中で眠る女性)」。
・・・目の前の小さな絵のいろんなことが、ちょっと信じられない。
なめらかな色彩の変化。
果てしない奥行き。
油彩とはとても思えないほどに精緻なところ。
絵を楽しむ、あるいは自分なりに理解するために、絵から離れてみることはけっこうあるけれど、ダリの場合はその逆で、顔を絵にギリギリまで近付けてしまう。
いくら時間を掛けて観ても観たりないと思う。
ここから先は、さらに近代から現代へと。
ジョアン・ミロの「平原を鳥が飛ぶ」のふわっとした茶色。
アルベルト・ジャコメッティの「ジャンゴ」のあぶないグレー。
ピエール・スーラージュの激しい黒と茶色のコントラスト。
他にも「まっとうな前衛」がたっぷりと。
そして最後に、ポップなリキテンスタインがあって、ウォーホルで〆。
それにしてもウォーホル。なんだろう、あの危険な印象は。
電気イスの作品は特に強烈。
なんというか、心を気持ち良く刺激してくれる作品にたくさん出会えて、ホントに充実。
あと思ったのが、今回は1950〜60年代の作品も多くて、この時代で僕がまず思い浮かべるのはジャズで、それぞれの絵の制作年を観て、この頃はチャーリー・パーカーががんばってる頃だとか、ブルーノートが全盛期だなぁとか、そういうことを繋げていくのもけっこう楽しいです。
http://www.bunkamura.co.jp/museum/event/guggenheim/index.html
サブタイトルに偽りなし。
ルノアールの「女性とオウム」で始まり、最後がウォーホルの3作品。
込みそうな気がして、人がいっぱいになる前に見始めようと10時半に渋谷に着いたけど、結局僕がいた時間帯はそれほど込むことがありませんでした。
で、最初の展示作品のルノワールにいきなり。
印象派はさんざん観たつもりだったけど、意外とルノワールは同会場の印象派展以来観てなくて、なんだか新鮮。
始まりがこんな感じだったものだから、いつもならまず一通り観るところを、今日はひとつひとつじっくり観ていくことに。
ルノワールに続く最初の作品群。
ルソー、ゴッホ、セザンヌ、スーラ。
どれも一目観てその作家と分かる、やわらかな個性があふれてます。
ゴッホの風景画は箱根で観て以来。やさしい色彩と整然とした奥行き。
スーラも同じく箱根で観て、この作家の作品が見られると思ってなくて、嬉しかった。やさしい点描画。
今回最初のピカソは、「黒いマンティーラを掛けたフェルナンド」という作品。「これがピカソなの?」と思ってしまうほどのスマートな女性の絵。憂いを帯びたような表情。背景のグレー。
これを過ぎたあたりから、作風が一気に近代に踏み込んでくる。
ジョルジュ・ブラックの抽象画。バイオリンがモチーフになっていて、沸いてくるイメージがちょっと具体的で心地よい。
ピート・モンドリアンの3作品。MoMA展で好きになった作家。今回ふたたび作品に出会ってみて、、、やっぱり良い。
シャガールって意識してみるのは今回が初めてだったかも。
「赤」がとにかく強烈な作品で。こんな「赤」観たことない、と。
カンディンスキーの「雨の風景」の色彩の鮮やかさといったら。
再び、ピカソ2作品。
「黄色い髪の女」のやさしい色使いと女性のやわらかな表情。
「水差しと果物鉢」は原色と、黒の太い線が異様に力強い。
MoMA展の後ろのほうのカテゴリーで名前を覚えていたマックス・エルンストの「偽教皇」。ちいさな作品だけど、なんだか尋常でない暗い透明感。
・・・とここまで、次の作品に目をやるのがもったいないくらいにそれぞれの作品をじっくりと観てきたけれど、ここで個人的にこの展示会のハイライトが。
ダリ。
2年前くらいに人に誘われて上のにダリの絵を見に行った時も、絵が持つ強烈な力に釘付けになってしまった。
で、今回。
「無題(風景の中で眠る女性)」。
・・・目の前の小さな絵のいろんなことが、ちょっと信じられない。
なめらかな色彩の変化。
果てしない奥行き。
油彩とはとても思えないほどに精緻なところ。
絵を楽しむ、あるいは自分なりに理解するために、絵から離れてみることはけっこうあるけれど、ダリの場合はその逆で、顔を絵にギリギリまで近付けてしまう。
いくら時間を掛けて観ても観たりないと思う。
ここから先は、さらに近代から現代へと。
ジョアン・ミロの「平原を鳥が飛ぶ」のふわっとした茶色。
アルベルト・ジャコメッティの「ジャンゴ」のあぶないグレー。
ピエール・スーラージュの激しい黒と茶色のコントラスト。
他にも「まっとうな前衛」がたっぷりと。
そして最後に、ポップなリキテンスタインがあって、ウォーホルで〆。
それにしてもウォーホル。なんだろう、あの危険な印象は。
電気イスの作品は特に強烈。
なんというか、心を気持ち良く刺激してくれる作品にたくさん出会えて、ホントに充実。
あと思ったのが、今回は1950〜60年代の作品も多くて、この時代で僕がまず思い浮かべるのはジャズで、それぞれの絵の制作年を観て、この頃はチャーリー・パーカーががんばってる頃だとか、ブルーノートが全盛期だなぁとか、そういうことを繋げていくのもけっこう楽しいです。
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