幻のロシア絵本1920-30年代
2004年7月18日 アート東京都庭園美術館にて。
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/ehon/index.html
今日は「ディープ・ブルー」観ようと正午過ぎに六本木に行ったらすでに満席マーク。
余裕があるのが19時半の回からで、さすがにそれまで待てないので急遽目黒へ移動。
この庭園美術館は初めて。
庭園に入って美術館までになかなか良い感じのオブジェがあったりして。
ここ、どうやら元からあったお屋敷を改装したような感じで、これまで行ったことがあるいかにも美術館然としたところとはずいぶんと雰囲気が違ってました。
たまたま聴こえてきたお客さんの会話によるとこの展示会が雑誌か何かに取り上げられたらしく、来場者の数も想像していたよりも多かったです。家族連れ、カップルも多数。
一通り観終わってまず、すごくもどかしく感じまして。
というのも、今回展示されているのは「ロシア」の絵本で、当然それらには「ロシア語」がめいっぱい印刷されているわけでして。
文字を目にして「音声」が聴こえてこないのが無念この上ない、という感じで。
というわけで、それから小一時間、ロシア語の音声分析の時間に充てました(爆)。
キャプションに書いてある日本語と英語のタイトルに固有名詞を見つけて、それをロシア語のタイトルと見比べてロシア語にしかないアルファベット(と呼ぶかどうか知らないですが)の音声を把握していくという、まあなんとも気の長い作業を。
ただ、分からないことが分かるようになっていく過程というのはやっぱり楽しいもので。
音声が分かるようになると、不思議と挿し絵から感じるものも豊かになったような気がして。
最初に目に入ってきた作品、先日阿佐ヶ谷のカフェのマスターに見せてもらったミュシャの絵と雰囲気が似てて、たぶん紙の質や印刷状態もあるんだろうけど、なんだかやさしい。
で、絵本ということで、本来子ども向けに描かれていることもあって、どれもすごく素朴で、そんな中にユーモアや皮肉が紛れ込んでいるのを見つけるのもまた。
2階の最初のショーケースに展示されている切り抜きの工作、これがまたかわいらしさ爆発。
エピローグに始まり、いくつかのカテゴリー展示を経て、最後にプロローグ。
ここで、このロシア絵本文化がスターリンの粛清によって断たれてしまうことを知る。
それで、展示作品はロシア絵本だけではなく、それに影響された2人の日本人、吉原治良と小西謙三(どちらも多分初めて目にする名前)の作品もあって、これがもう、すばらしい!
特に吉原治良の作品、油絵もよかったけど、それ以上に「スイゾクカン」という絵本、そしてその原画となった水彩画が。
サンゴや金魚はくっきりと描かれ、大きな魚のシルエットや岩影はぼんやりと。そのコントラストもまた絶妙。
もう、ずっと眺めていても飽きない感じで、館員のおばさんに「あんたも好きねぇ」みたいな感じで見られてたっぽいです(笑)。
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/ehon/index.html
今日は「ディープ・ブルー」観ようと正午過ぎに六本木に行ったらすでに満席マーク。
余裕があるのが19時半の回からで、さすがにそれまで待てないので急遽目黒へ移動。
この庭園美術館は初めて。
庭園に入って美術館までになかなか良い感じのオブジェがあったりして。
ここ、どうやら元からあったお屋敷を改装したような感じで、これまで行ったことがあるいかにも美術館然としたところとはずいぶんと雰囲気が違ってました。
たまたま聴こえてきたお客さんの会話によるとこの展示会が雑誌か何かに取り上げられたらしく、来場者の数も想像していたよりも多かったです。家族連れ、カップルも多数。
一通り観終わってまず、すごくもどかしく感じまして。
というのも、今回展示されているのは「ロシア」の絵本で、当然それらには「ロシア語」がめいっぱい印刷されているわけでして。
文字を目にして「音声」が聴こえてこないのが無念この上ない、という感じで。
というわけで、それから小一時間、ロシア語の音声分析の時間に充てました(爆)。
キャプションに書いてある日本語と英語のタイトルに固有名詞を見つけて、それをロシア語のタイトルと見比べてロシア語にしかないアルファベット(と呼ぶかどうか知らないですが)の音声を把握していくという、まあなんとも気の長い作業を。
ただ、分からないことが分かるようになっていく過程というのはやっぱり楽しいもので。
音声が分かるようになると、不思議と挿し絵から感じるものも豊かになったような気がして。
最初に目に入ってきた作品、先日阿佐ヶ谷のカフェのマスターに見せてもらったミュシャの絵と雰囲気が似てて、たぶん紙の質や印刷状態もあるんだろうけど、なんだかやさしい。
で、絵本ということで、本来子ども向けに描かれていることもあって、どれもすごく素朴で、そんな中にユーモアや皮肉が紛れ込んでいるのを見つけるのもまた。
2階の最初のショーケースに展示されている切り抜きの工作、これがまたかわいらしさ爆発。
エピローグに始まり、いくつかのカテゴリー展示を経て、最後にプロローグ。
ここで、このロシア絵本文化がスターリンの粛清によって断たれてしまうことを知る。
それで、展示作品はロシア絵本だけではなく、それに影響された2人の日本人、吉原治良と小西謙三(どちらも多分初めて目にする名前)の作品もあって、これがもう、すばらしい!
特に吉原治良の作品、油絵もよかったけど、それ以上に「スイゾクカン」という絵本、そしてその原画となった水彩画が。
サンゴや金魚はくっきりと描かれ、大きな魚のシルエットや岩影はぼんやりと。そのコントラストもまた絶妙。
もう、ずっと眺めていても飽きない感じで、館員のおばさんに「あんたも好きねぇ」みたいな感じで見られてたっぽいです(笑)。
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