恵比須ガーデンシネマにて。
http://www.movies.co.jp/veronica/

例によって毎月1日の映画サービスデー。
今回は、今観なきゃいけない感じがしていたので、この作品を。

実在のアイルランドのジャーナリスト、ヴェロニカ・ゲリンの半生を描いた作品。
最初の、麻薬が蔓延している子供達のコロニーの場面に目を背けたくなるが、それ以降はそういうシーンが出て来ず、視覚的に怖いのが苦手な僕にはありがたかった。

麻薬の組織の実体を暴くべく奮闘するヴェロニカ。
ヴェロニカの、そして彼女のまわりの人々の心の揺れ。
ヴェロニカを演じるケイト・ブランシェットの表情はどの場面を取っても凛としていて。

映画自体は淡々としていたと思います。
記録映画といっていいほど生々しくはないけれども、フィクションほどにはわざとらしくない、というか。
だから余計に、事実の壮絶さを想像してしまう。
真実を追うことに殉じた彼女が残したものの大きさ。
そして、彼女と多くの時間をお共有した人々には、理解し得ない後悔の念と誇りが入り交じっているのだろう、と。

「観なきゃいけない」と思ったのは、例のイラクの事件があったからです。
真実を正しく伝えること、というのは、きっとこの映画を見て感じることとは比べ物にならないくらいに大変なことなはず。

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